一年のうちで、奈保子さんがもっとも体調を崩しやすいのが、梅雨の時期。
気温も湿度も高く、空気がこもりがちなこの季節。
湿気によるカビの発生や、空気中に停滞するにおい(生乾き臭を気にして増える柔軟剤、建材臭など)、低気圧の影響は、どれも体調を崩す大きな引き金になります。
・湿気で体が重だるくなる
・カビで喉の違和感や倦怠感が悪化
・気圧の変化で体も心も沈みがち
同じように、梅雨が近づくと不調が強くなるカナリアンさん(MCSさん)も多いのではないでしょうか?
今回は奈保子さんが毎年少しずつ工夫してきた「梅雨の過ごし方」をご紹介します☘️
湿度をチェックして環境を整える
毎朝の習慣のひとつが、湿度計のチェック。
一般的に快適とされる湿度は40〜60%ですが、梅雨の時期には気づけば70%を超えていることも珍しくありません。
湿度が高くなると、「汗が乾きにくい」「においが停滞する」「空気がよどむ」といった不快感に加え、化学物質過敏症の症状にもつながりやすいです。
湿度が60%を超えたら早めに除湿器をオン。
湿度が1%下がるごとに、呼吸がラクになり、体の重さがやわらぎます。
🌿理想的な湿度の目安
40~55%前後がおすすめ
乾燥しすぎず、カビ・ダニの繁殖も抑えられるバランスが取れたゾーン
🌀不調を感じやすくなる湿度の目安
湿度60%以上
カビやダニが繁殖しやすくなり、空気中の微粒子(揮発性有機化合物=VOCなど)も滞留しやすくなる
室内の空気がこもり、におい成分や化学物質が濃く感じられる
湿度70%以上
カビ臭、建材のにおい、湿気臭などが強く感じる
頭痛や喉の違和感、倦怠感などの症状が出やすくなる
肌にやさしい寝具でぐっすり眠る
梅雨時は、アトピーの悪化や体のだるさで、睡眠の質が低下しやすい季節でもあります。
そんなときに奈保子さんが頼りにしているのが、「肌にやさしい寝具」です。なかでもお気に入りは、オーガニック100%の布団とシーツ。
「waccaのSHIKIFU(しきふ)」は洗いやすく、乾きも早いため、室内干しが基本の奈保子さんにとって心強い味方です。
洗い立てのシーツに包まれると、体も気持ちもふっとゆるんで、自然と眠りが深くなります。
寝る前には寝室に除湿器をかけて、空気を整えるのも習慣になっています。
汗をかいて体の中の熱を出す
梅雨は湿度が高く、汗が蒸発しにくくなる時期。体に熱がこもりやすく、だるさや頭痛、皮膚トラブルにつながることもあります。
無理のない範囲で汗をかくことを意識しています。
・室内でのヨガやストレッチ
・ぬるめのお湯での入浴
・白湯や温かい飲み物で内臓を冷やさないようにすること
体調がいい日だけ少しずつ動いて、汗をかいた日はしっかり休むことが重要です。
体調を記録して対策を
奈保子さんは、一年のなかでいちばん横になっている時間が長いのも梅雨です。
体調が回復するころには季節が春から夏に変わっていた、なんて年も多いです。
いざ体調が回復すると、寝込んでいた時期どれだけつらかったかを忘れてしまうことも。
忘れないように、体調や気分の変化をノートやアプリに記録しています。
「去年の梅雨はどんな感じだったか」「今年は何がつらいのか」
そうした記録を見返すことで、次の年の対策にもつながります。
▶体調記録テンプレートはコチラ
※コラムに掲載しているのでご活用ください
「がんばりすぎない」自分にOKを出すこと
梅雨は、見た目には分かりにくくても、体の中ではさまざまな反応が起こりやすい時期です。
「なんとなく体調がわるい」「気分が落ち込む」そんな日が続くことも。
そんなときこそ、自分にそっとOKを出してあげることが、とても大切です。
「今日はここまでできたから、十分」「今日は起き上がれたからOK」
そんなふうに、自分にやさしく声をかけてあげてください。
小さな不調も、大きなつらさも、見逃さずに感じ取れるあなたは、ちゃんと自分と向き合えている証拠です。
「がんばらない」ではなく、「がんばりすぎない」
そんな自分との付き合い方が、心にも体にもやさしく広がっていきます。
湿気や気圧、空気のよどみなど、目に見えない不快さが重なるこの季節は、体にも心にも負担がかかっています。
「自分にとって心地いいこと」を選ぶことが、何よりのケアになるのかもしれません。
今日は湿度を下げてみる。
今日は眠りやすい環境を整えてみる。
今日は少し汗をかいてみる。
そんな小さな一歩の積み重ねが、自分を守る力になります。
「なんだか今日は大丈夫かも」
そんな日が、ひとつ、またひとつと増えていきますように。
ゆっくり、自分のペースで整えていきましょう☘️