化学物質過敏症(CS)を発症すると、昨日まで当たり前に食べていたものが、ある日突然、体が受け付けなくなります。
「次は何が食べられなくなるんだろう……」 そんな不安を抱え、食べられるものが減り、体重とともに気力まで落ちていく。その苦しみは、経験した人にしかわからない切実なものです。
そばで見守るご家族もまた、「どうにか力になりたい」と必死に情報を探されていることでしょう。
そんな不安を少しでも取り除きたい。その想いから、カナリアハウスでは主宰・横山奈保子が安心して食べられる、信頼できるお米をお届けしています。
2009年からの試行錯誤。ササニシキとの運命的な出会い
主宰・奈保子が化学物質過敏症を発症したのは2009年のこと。
それから何年もの間、体に負担のかからないお米を求めて試行錯誤の日々が続きました。
無農薬や有機栽培と名のつくものを片っ端から試しましたが、美味しいお米ではあるものの、どこかに引っかかる違和感が残り、これなら安心という確信にはなかなかたどり着けませんでした。
転機が訪れたのは2016年。 同じ悩みを持つ知人(カナリアン)から紹介されたのが、地元のある農家さんが育てる自然栽培の「ササニシキ」でした。
ひと口食べた瞬間、驚くほどスッと体に染み渡る感覚。
それまで感じていた喉の引っかかりが一切なく、濁りのない清らかな味わいがありました。
「これなら大丈夫。やっと安心してお米が食べられる」 長く続いた暗闇の中で、不安がふっと解けた瞬間でした。
なぜ、ササニシキは体に優しいのか?
現代の日本で主流の「コシヒカリ」系統は、モチモチした甘みを出すために「低アミロース」へと品種改良されています。
しかし、この粘り成分(アミロペクチン)は、敏感な方にとって消化の負担やアレルギー反応の原因になることがあります。
対してササニシキは、昔ながらの「高アミロース」なうるち米です。
胃腸への負担が少ない: 血糖値の上昇が緩やかで、消化分解がスムーズ。
アレルギー反応が出にくい: 過度な品種改良がなされていない分、自然に近い性質を持っています。
自然栽培と有機栽培の違いとは?
「自然栽培」 と 「有機栽培(オーガニック)」 は混同されやすい言葉ですが、育て方の考え方そのものが異なります。
化学物質過敏症(カナリアン)の方々の中には、有機栽培で使用される「有機肥料」でも反応が出てしまうケースが見られます。
動物性の肥料の場合、肥料に使われた動物が食べていたエサの影響まで体が感じ取ってしまう方もいます。
特殊なセンサーを持つカナリアンさんにとっては、たとえ「オーガニック」と表示されていても安心とは限らないのです。
だからこそ、毎日食べる主食のお米は 「最も安心できるものであること」 がとても重要だと考えられています。自分の体に合ったお米を選び、負担を避けることで、体調が整い、回復へ向かう土台づくりにもつながります。
新たな出会い「ハッピーヒル」というお米
自然栽培のササニシキに出会い、カナリアハウスで販売し始めた後、もう一つの転機となるお米との出会いがありました。
それが、古代種の血を引く「ハッピーヒル」という品種です。
ハッピーヒルは、古代種を先祖に持つお米で、自然栽培でもたくましく育つ力強さが特徴。
農薬も肥料も使わない自然栽培では、天候や土の状態は収穫に大きな影響を与えます。
ハッピーヒルは自然の流れに寄り添いながら、しっかりと実りをつける品種です。
この品種を育てているのも、ササニシキと同じく、長年お付き合いのある農家さん。
安心できる環境で、誠実な手間と愛情をかけて育てられたお米です。
実際に食べてみたとき、まず感じたのは 「土のエネルギー」。
自然の中で育ったお米ならではの力強さがあり、ササニシキより粒が大きく食べ応えがあります。
あなたの体調に合わせて選べる2つの個性
カナリアンさんは、体調によって「合う・合わない」が日々変化することもあります。
その時の自分に寄り添うお米を選んでいただけるよう、カナリアハウスでは2つのお米をご用意しました。
自然栽培「ササニシキ」
こんな時に:胃腸を休めたい・軽やかに食べたい
食感:あっさり・喉越しが良い
魅力:繊細な優しさ・清らかさ
自然栽培「ハッピーヒル」
こんな時に:元気を出したい・満足感が欲しい
食感:粒立ちが良い・噛むほどに旨い
魅力:しっかりとした生命力・活力
毎日の食事は、体を回復へ導くための大切な土台です。安心して食べられる主食があるだけで、心も体もふっと緩む瞬間が生まれます。
その時の自分に合った選択ができることは、自分を大切にする一歩でもあります。
カナリアハウスでそのお手伝いができたらと思っています。
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