お手紙ありがとうございます。
カナリアハウス主宰、横山奈保子です。
状況としては理解しました。
多くの過敏症さんが直面することだと思います。
今の娘さんの状態で仕事に就くというのは、とてもハードルが高いと感じます。
病状を伝えて仕事に就いても、休みがちになったり、職場の人間関係が悪くなったりして辞める方も多いです。
障害年金を受給できる方もいますが、それで生活できる金額ではありません。
私自身の体験、考えになりますが、
化学物質過敏症を発症したということは、家族関係と向き合う必要があるのだなと感じます。
仕事に就けない、収入がない、頼るのは家族になる。
そこで家族との人間関係が悪くなったりこれまで隠していた感情が表面化したりします。
私はこのことに何年も向き合いました。
両親との関係、夫、そして息子二人とも向き合いました。
ものすごく辛いです。
簡単にはお勧めできませんが、私の場合は、これを乗り越えていくのと同時に過敏症の症状もどんどんよくなりました。
娘さん本人がよくなることが一番望ましいです。
それは、周りの家族の負担を減らすため、という理由ではなく、どんな人も自由に楽しく生きるために生まれてきたと私は信じているんです。
ご本人も未来に対して暗いイメージしか湧かないかもしれませんが、私は過敏症の方全てに言いたいです。
大丈夫、よくなりますよ、そして、また新しい世界に出ていく日が来ますよ、と。
私にはケリをつけなくてはいけないことがありました。それが家族との関係でした。
これは原因を家族関係に求めるという意味ではありません。
過敏症を発症すると、その症状を誰かのせい、何かのせいにしたくなります。
反応する化学物質は本当にあるのですが、そのことと人との関係が曖昧になりがちです。
今の私は、そこの境界線を意識して分けるようになっています。
家族関係を見直す過程で得た経験が、化学物質への意識や、ほかの人との関係にも役立っている、というイメージです。
衣食住を全て整え、これ以上何をやったらいいんだと思いあぐねた結果、私が辿り着いたことです。
そして、寛解を迎えつつある今、私にとっては、このことが症状の改善に最も大きく影響したと感じています。
娘さんに伝えてください。
大丈夫、きっと良くなります、と。