あなたはこんな経験はありませんか?
===============
・職場の同僚の柔軟剤の香りで頭が痛い
・タバコの煙や排気ガスで吐き気がする
・クラスメートの制汗剤でめまいがする
・記憶力や思考力が低下する
===============
などなど…
これらは化学物質過敏症の方に
「体調の異変に気づいたきっかけは何でしたか?」
と聞いた時に返ってきた言葉です。
こうした経験があるなら、あなたも化学物質過敏症または予備軍かもしれません。
化学物質過敏症の症状は千差万別で、目がチカチカする、喉がヒリヒリする、
倦怠感があるなど、軽微な症状のうちは、更年期障害や鬱病と診断されることも多く、
時には仮病や神経質と受け取られることもあります。
私(横山奈保子)が、
化学物質過敏症を発症した2009年ごろ、
国内での患者数は70万人と言われていました。
その後100万人にまで増え、残念ながら今も発症する方が増え続けています。
化学物質過敏症を発症すると、これまで使えていたものや平気だったものが使えなくなります。
私は着るものや食べるもの、家、空気など、あらゆるものに体が反応しました。
同時に、不眠、熱っぽさ、倦怠感におそわれ、ひどい場合は呼吸困難に陥ることもありました。
アトピーもあったため、長年使っていたステロイドも使えなくなり、それをやめた副作用はすごいものでした。
また、不用意に人に会えなくなりました。
普通に売られている洗剤や整髪料、化粧品、タバコなどに反応するため、
家族や友人と会って話がしたいと思っても、そばに近づけないことすらあります。
病気のこと以上に、人と会えない、話ができないというのはつらいものです。
化学物質過敏症に根本的な治療薬はなく、一度発症すると治癒に向けて年単位で改善が必要になります。
生活では極力化学物質の曝露(ばくろ)を避けることが大事になります。
もし冒頭のような経験があるなら、化学物質過敏症を発症してしまう前に生活用品や食事、環境を見直してみてください。
それが何よりの予防になります。
カナリアハウスは、化学物質過敏症を発症した方への情報はもちろん、
発症していない方が発症しないための予防にもなるよう、発信していきたいと考えています。